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クリニックにおける悩み 6出向栄養士として施設と給食委託会社の板挟みに悩む

2016年07月13日 18時12分

氏名:松田由香
年齢:25歳
職歴:
短期大学卒業し、市内給食委託会社に入職。
3年の実務経験を積んだ後管理栄養士国家試験を受験し見事合格。
管理栄養士の資格を取得したことから98床の医療法人への異動が決まった。
その病院は完全委託化しており、管理栄養士の雇用がないことから出向という形で赴くこととなった。
給食委託会社スタッフは新卒栄養士1名、調理師2名、調理パート員2名。
 
悩み:
「出向」という形になっていることから院内の臨床栄養管理(NST)も外来での栄養指導も入院栄養指導も各種委員会への参加も施設雇用の栄養として担うこととなった。
しかし、出向と言っても実際は給食委託会社に籍があることから、厨房業務のシフトには組み込まれ、現場業務も日々こなさなくては勤務が回らない状態。
給食委託会社の新卒の栄養士はほぼ終日厨房業務を行っており、自分が休みの日のみ給食管理業務を補佐的に行っているのみで、給食管理も概ね1人で行っており、かなり勤務状態的にハード。
また、病院側からは栄養指導の件数や施設としての業務拡大希望が出ており仕事量は増える一方。
給食委託会社の業務担当者に相談するが、人手不足であり、厨房業務から外れさせることは難しいと言われる。
病院側の業務を減らすと病院側からクレームを出され、病院側の仕事メインで動くと調理師や調理員、会社側の人間の不満が増える。両者の板挟みになり、辛いことが多い。
それでも、管理栄養士として栄養指導を行って患者のデータが改善したり、NSTで介入した症例が良くなったりすると嬉しく、大変な中にもやりがいを感じていた。
 
解決法:
病院側に自分の置かれている状況を伝えることは立場的に難しかったです。
委託会社へは施設から要望されていることを伝えても、人手不足の為病院側に断るようにと言われるばかりでなんの解決にもなりませんでした。また、時として「出向栄養士と言っても、給食会社の職員であることを忘れてはいけない」と厳しく注意を受けることもありました。
そこで、年度末の委託契約の場に立ち会わせてもらうことにしました。
その場で病院側から出向栄養士にしてもらいたい業務内容を委託会社に伝えてもらうことにしました。
また、委託会社の業務担当者へも、断るなら会社の上司から断るようお願いしました。
結局、会社側も契約更新に差し障りがあることを恐れて、病院側の要望を受け入れることになりました。
そのおかげで、厨房業務の負担は随分軽くなりました。
それでもその後も会社側からは、早番業務をしてから病院側の仕事をするか、病院側の仕事が終わってから遅番業務として厨房に入るよう強要されました。
病院側で好意的に関わってくださっていた所属長に板挟みの辛い状況を正直に打ち明けたところ、事務長や理事長に話しが通り、最終的に病院雇用にしてもらえることになりました。
委託会社から施設側へ引き抜きということがごくたまにあるという話は聞いていましたが、まさか自分がそういう話をもらえるとは思っていませんでした。
現在病院雇用の栄養士として、栄養士の本分を全うできることに喜びを感じています。
「委託会社の栄養士だから配属先の施設の仕事に対して責任を持てない」という消極的な関わりではなく、委託会社の栄養士でも、施設から望まれることを精一杯専門職として関わったことが今回の結果につながったのだと感じています。また、諦めず心の内を正直に打ち明けたことも良かったと思っています。